ドリーズ・ドリーム
Dolly's Dream
事前情報
舞台:2016年イギリス
ジャンル:クローズド
推奨人数:1~4人
プレイ時間:2~4時間
推奨技能:基本探索、交渉、怪盗に相応しい技能(盗む、隠れる、変装、芸術等)、英語
注意:同じ怪盗団の一員であること。全員他言語の会話は可能だが、文章読解には技能が必要。尚、研究所へお宝探索に行ってくれる探索者であれば怪盗団である必要はない。
注意:戦闘及びロストの可能性あり。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称などは実在のものとは一切関係なく、この物語を通じて実際の人物・団体・名称に影響を与える意図はありません。
《あらすじ》
探索者は世界をまたにかける神出鬼没の怪盗グループの一員である。
ある日、偶然訪れていたスコットランドの片隅のとある街でこんな噂を耳にする。
「今はもう使われていないエディンバラ研究所には、イギリス国家予算レベルのすごいお宝が眠っているらしい」
それを聞いた貴方達はその宝を手に入れるため、廃墟へ足を踏み入れる―――。
真相
エディンバラ再生医療研究所で1996年に再生技術によるクローン生物を創り出す実験を行っていた。その成果の一つであるクローン羊のドリーは世界中に衝撃を与えたが、すぐに倫理的な観点から研究はバッシングを受け中止となってしまった。クローンのドリーはすぐに死んでしまい、研究所も研究自体も国によって潰されることとなったが、当時研究をしていた人物の一人がクローン人間を創り出すことを夢見る狂信者であり、こっそりと立ち入り禁止となった研究所でクローンの研究を続けていた。その過程でネクロノミコンの不完全な英訳である『サセックス
ドリーはマクラウド家の少女ドリーから作成されたクローンで、しばらく人間らしい最低限の生活の仕方を習得してから街へ戻る予定でいた。本物のドリーは既に死んでいる。
NPC
ドリー(クローン)
人間をクローンで置換しようと企てる。人間的な倫理観は破綻している。
アッシュブロンドの巻き毛に真っ黒い瞳を持つ。13歳。
ナイフを隠し持っている。
本編
導入
ある者は酔っ払い、ある者はピアノをかき鳴らし、そしてある者は互いの仕事について話し合う。
ここはスコットランドのとある街。観光客向けではないであろうこの酒場では地元民が酒をあおっている。
誰も互いの話になど耳を貸していない。確かこの近くに噂の「お宝」が眠っているはずだ。
凄腕の怪盗である探索者であれば、酔っぱらった商人から丁度良いものを盗み出すこともできるかもしれない。
★聞き耳:商人達が自分の商品について自慢しあっている。
★盗む(商人):特殊な物を盗み出せる。 ※値切りで買い取っても可
★交渉技能:情報が得られる。
ここで得られる特殊な物
・必中のナイフ…ナイフによる攻撃が(投擲でも)自動成功になる。1d4+db
・変装道具…『変装』に+30の補正
・猫の忍び足…『忍び歩き』『隠れる』『聞き耳』に+30の補正
・蝶ネクタイ型変声機…『芸術(声真似・モノマネ)』に+30の補正
・スコープ(罠を見破れる)…使用でトラップを必ず見破れる
・ドローン…使用で周囲の偵察が出来る。※使用にはコンピューター技能が必要
・万能電子辞書…全ての言語を検索・翻訳することが出来る。INT×5ですぐさま解読が可能。
・工具箱…どんな工具でも入っている。
・薬瓶…『応急手当』に+30
・拳銃…拳銃を使用できる
・高性能鍵開けセット…『鍵開け』に+30
情報
①エディンバラ研究所について:街の外れにある。数十年前に事件があり、それ以来立ち入り禁止となった。事件の内容は明かされていないが、命にも関わる危険な研究をしていたそうだ。研究員も皆どこかへ消えてしまった。
②街の失踪事件について:最近、この街では失踪事件が多発している。失踪した人は大抵1週間後に見つかるか戻ってくるんだが、よほど恐ろしい体験をしたのか、皆記憶喪失になってしまっている。記憶自体はすぐに思い出すものの、失踪していた一週間は誰も思い出せない。数日前にはマクラウドの家の一人娘も失踪し、今だ見つかっていない。→『マクラウド家の一人娘であるドリーを見つけたら連れ帰ってほしい』と依頼を受ける。
(街の人から聞き出さなかった場合)行動が終わり研究所へ向かうことになったら、酒場の店主が探索者に声をかける。
「あんたら、帰り道には気を付けろよ。見た所この街の人間じゃなさそうだから知らんだろうが、最近この辺じゃ謎の失踪事件が多発してるんだ」
「1ヶ月くらい前からだったな。手口はいつも一緒さ。まず失踪してから、1週間後に見つかるか、ひょいと自分で戻ってくる。奇妙なことに、誰もが記憶を失って戻ってくるんだ。まあ、大抵すぐに思い出すんだけどな」
「警察は当てにならんよ。何しろ1ヶ月以上も経つっていうのに何の足取りも掴めないんだから」
研究所
街からだいぶ離れた森の中にその研究所は佇んでいる。物々しい塀で囲まれており、門の横には『エディンバラ研究所』と刻まれている。立ち入り禁止の禁止線が張られているが、数十年前からずっと付いているのか、だいぶボロボロになっている。門は少し隙間が空いており、難なく中へ侵入できそうだ。
★目星:生い茂る足元の雑草を見て、誰かが此処を通ったような痕跡を発見する。どうやら最近の物のようだ
門から真っ直ぐに進むと正面の玄関に辿り着く。建物は2階建てで年季が入っているのが分かる。(建物の形は上記の外観画像参照)
入口には立ち入り禁止の看板と、禁止線が張られている。頑丈そうな鍵がかかっている。
★投擲など:窓を割り侵入できる。
★アイデア:誰かの気配を感じる。それはじっとこちらを観察しているような気がする。
★目星:研究所の2階の窓に、一瞬誰かの影が映った。
★聞き耳:木々のさざめく音に紛れて、ひそひそと囁くような声が聞こえた。
★鍵開け:入口の鍵が開く。
★扉を壊す:STR対抗。扉(STR10 抵抗力12) 錠前(STR8 抵抗力8)
研究所の中は外観と同じく寂れており、壁紙はところどころ剥がれ蜘蛛の巣も張っている。しかし思っているより埃はかぶっていないようだ。
受付窓口
扉には鍵がかかっている。
★鍵開け:中に入れる。
中にはデスクやスチール棚、そして空の段ボールが乱雑している。端のデスクの上に古びた張り紙が置いてある。
古びた張り紙:何かの注意書きのようだが、英語で書かれている。
★英語:「メイソン・キャンベルのレポート紛失事件及び研究
デスク:引き出しに小ぶりの金庫が入っている。ダイアルロック式であるが、今は鍵がかかっておらず、開けると中身は空であることが分かる。
ロッカールーム
『ロッカールーム』と書かれたプレートが下げられている。鍵が掛かっている。
★鍵あけ:中に入れる。
中に入ると、両サイドの壁に細長い一般的なロッカーが置かれている。すべて扉が開かれた状態である。特に気になるものはなさそうだ。
研究室
『再生技術研究室』と書かれたプレートがついている。鍵が掛かっている。
中央には数台のデスク、そして壁一面にスチール棚が並んでいる。棚の上部はガラスの戸になっているが、中身がないことが分かる。どうやら資料はあらかた撤去されてしまった様子。
部屋全体に★目星:使われていない筈の部屋だが、所々靴跡のような不自然な足跡がみられる。
棚に★目星:スチール棚の一つに鍵がかけられているのを発見する。その取っ手や鍵穴は不自然に埃が取り払われ綺麗だ。
★鍵開け:中には多くのファイルが詰め込まれている。タイトルや中身は全て英語で書かれているようだ。
★英語:中身は高度な専門用語が並び、一般的な知識では何が書かれているかまでは分からない。医学的な知識があれば読めるかもしれない。
★医学or万能電子辞書:中身を読解できる。『クローン技術に関する資料』が見つかる。
クローン技術に関する資料
【手順】
1.Aの乳腺から
2.Bの子宮から未受精卵を取り出し、核を除去する。
3.未受精卵に乳腺細胞を
4.融合した細胞をCの子宮に移植する。
【考察】
・この手順であれば理論上無制限にクローンを作れる。
・遺伝的には元の動物と全く同じコピーであり、理想とするクローンの状態に限りなく近い。
【問題点】
・人間で採用した場合の出産までの母体・胎児のリスク。
・クローンの年齢はどのようにカウントすべきか。
・クローンの老化や
病理室
『病理室』と書かれたプレートが下げられている。鍵が掛かっている。
★鍵開け:中に入れる。
中に入ると、独特の臭いが鼻を突く。気持ちの悪い生臭さと薬品臭さが混じったような臭いだ。そのにおいの元は注意せずとも目に入ってくる。部屋の中央には大きな台が置いてあり、その上に白いマネキンのようなものが横たわっていた。しかしそれはマネキンというにはあまりに生々しかった。【SANc0/1d3】
台と遺体の他には、大きな流し台と薬品棚がある。
※特にここには何もない。
培養室
『培養室』と書かれたプレートが掛けられている。鍵がかかっているが特殊な鍵穴になっているようで、開けるのは難しそうだ。鍵穴の上には8桁のダイアルがある。
★鍵開け&高性能鍵開けセット:通常技能では自動失敗。
※鍵とダイアル番号が分かり中に入る場合はクライマックスへ
薬品保管室
『薬物保管室』と書かれたプレートが下げられている。鍵が掛かっている。
中に入ると、薬や毒物が保管されている。点滴や注射器など、薬を摂取するのに必要な器具も揃っているようだ。
★薬学or知識:宣言した医薬品を発見できる。
★薬学or目星:おそらく五年前から埃を被っている薬品に混じり、つい最近加えられたような薬品も混在している。
・解毒剤…毒グモ、毒蛇などの毒を中和できる。
・プロポフォール…手術時の全身麻酔の際に使用される強力な
・クロロフォルム…かつて全身麻酔の際に広く使用されていたが、強い毒性の為に現在では使われていない。(p.63)
中庭
雑草が生い茂る中、色とりどりの花が咲き乱れている。
★目星:庭園の花々に紛れて四角く平べったい石が見つかる。それは自然にできたものではない綺麗に
墓暴き:中には朽ちた骨と毛のような塵、そして油紙に包まれたネックレスが入っていた。
※ネックレスは小粒の真珠がはめ込まれている。
別館
本館・別館・庭園への出入口はそれぞれ鍵が掛かっている。
別館へ入ると監獄のような部屋が8つある。収容所のようにも見えるだろう。どの部屋も間取りなどは何かに使われていた形跡はある。
部屋の一つに大きなゴミ箱がある。それ以外の部屋に特別何かが置いてあるようには見えない。
ゴミ箱:中には朽ち果てた何かの部品や、人間の体の一部分と思われるもの、そしてそれに紛れるように何冊かの日記のようなものを発見できる。【SANc0/1d3】
『Dolly's Diary』:タイトルも内容も全て英語で書かれている。※タイトルはリアル英語で解読できても良い。
★英語:タイトルは『ドリーの日記』。途中まではありきたりな日常を書いたごく普通の少女の日記である。しかし最後から2枚前のページに殴り書きで何か書かれている。
「たすけて かれらにわたしを ころさせないで わたしが わたしを ころしにくる」
その文章に探索者は言い様もない恐怖を感じる。【SANc0/1d3】
『XXX's Record』:タイトルの一部が汚れており読めないが内容も含め全て英語で書かれている。※タイトルはリアル英語で解読できても良い。
★英語:タイトルは『XXXの記録』。途中までは何かの研究に関する記録が記載されているが、途中から字体が乱雑になり、そこからは文章が読めずとも筆者の苛立ちが窺える。
「オスカーもメイソンも、イギリス政府も腰抜けの間抜けの臆病者だ!何故クローン技術の重要性と偉大さを理解できない!あんな屑共など、共に肩を並べて研究するに値しない!見ていろ、必ずこの私がドリーに勝る生物を、新しい人類を生み出してみせる!」
しばらく罵詈雑言と自分の研究に関する正当性についてつらつらと書き並べられているが、最後の記述だけひどく弱弱しい字で書かれている。
「どうしてあのようなものを生み出してしまったのか。私が間違っていたというのか。そんなはずがない。私の理論は間違っていなかった。それなのになぜこんなことに…。そうだ、あの本が、あの魔術が私を破滅に導いたのだ。そうに違いない。あの魔術書を読んではならなかったのだ。後悔してももう遅い。せめて誰かがあの邪悪なる者を止めてくれることを願う。きっとあいつらは培養室で魔術書を用いて計画を企てていく。それをどうか…」
記述はここで力尽きたのか、途切れている。最後のページに19960705という数字が小さく書かれている。
部屋に★目星:壁に赤黒い液体のようなもので英語が書かれている。
「たすけて」「かみさまたすけて」「もういやだ」「どうしてこんなめに」
★アイデア:それが血で書かれたものだと気付いてしまい、この建物の異常性を知る。【SANc0/1】
ミーティングルーム
『ミーティングルーム』と書かれたプレートが下げられている。鍵はかかっていない。
※外で「2階に人影」という情報を得ていれば、人影があった部屋だと分かる。
使用した形跡のある黒板が壁にあり、長机の周りには椅子がいくつか置いてある。パッと見て何かが置いてある様子はない。
(中に入り机を回り込むと)頭を抱え震えている少女がいる。アッシュブロンドの巻き毛で13歳程だろうか。
(声をかけると)びくりと肩を震わせ恐る恐る顔を上げる。真っ黒い瞳と目には僅かに涙が浮かんでいるのが分かる。
以下質問と回答
名前は?:「ドリー・マクラウド」
どうしてここに?:「分からない。さっき目が覚めたばかりで、窓の外を覗いたら誰かが入ってくるのが見えて、怖くて隠れていたの。あなたたちが私をここにつれてきたの?」
覚えていることはあるか:「友達と遊んで…家に帰ろうとして…えっと…そこから覚えてない…」
行方不明事件を知っているか:「友達も行方不明になったから知ってる。帰って来たけど…何も覚えていないって言ってて…」
部屋に置いて探索を続ける:「わ、分かった。悪い人いないのよね?ここで待ってる」と待っていてくれる。
先に街へ帰るよう言う:「帰り道が分からないの…だから一緒にいてもいい?」
ここはエディンバラ研究所だ:「聞いたことはある。けど立ち入り禁止だから詳しい場所までは知らないの。ここが、そうなんだね…」
先に街へ連れて帰ろうとする→END1
★心理学成功:表情や身振りは怯えているように見えるが、言葉に迷いがなく台詞を読んでいるようだと感じる。
★心理学失敗:自身が何故ここにいるのか皆目見当もつかないようで怯えているのが分かる。しかし貴方達に敵意がないと分かると少しは安心したようだ。
※ドリーは探索者に怪しまれないように、かつ培養室に入らせないようにする。目的は探索者のDNAを入手すること。培養室に入られたり、薬品や武器で攻撃されたり、スコープでナイフを見破られたり、リアルINTで言い負かされると正体を明かす。
※どこかの部屋に置いて培養室へ向かったり、強引に先に帰らせたりしてもこっそり探索者の後をつけ培養室に入ると背後から奇襲をかける。
資料室
鍵がかかっている。
中に入ると、空の棚が並んでいる中一つの棚だけ最近の新聞記事がまとめておいてある。
★図書館:20年前の研究に関する資料が見つかる。
20年前の研究に関する資料
1997年2月22日、オスカー・ウィルムット博士らが発表した報告は、全世界に衝撃を与えた。しかしその反応は研究者の予想を遥かに上回る形で批判的であった。同月27日に米大統領は本研究の悪用防止を目的に、生命
イギリス政府はそれを承諾し、全研究員を一定期間学会から除名処分とし、更に同分野における論文発表を禁止した。
所長室
扉は空いている。中は大きなデスクと、来賓用と思われるテーブル、ソファが置いてある。使われている様子はなく、埃と黴、そして蜘蛛の巣に覆われている。
★強制DEX×5(最初に入った人物):失敗で蜘蛛の巣に頭を突っ込む。
→★幸運:失敗で毒グモに噛まれる。
毒グモ 効果時間2~8時間、POT7 症状:寒気、発汗、ムカつき、皮膚症状 p63.
デスクに宣言か★目星:引き出しの中に鍵束(マスターキー)を発見する。
クライマックス 培養室
所長室で見つけた鍵を差し込み、ダイアル番号「19960705」を入力するとガチャリと鍵の開く音がした。
ドリーが一緒の状態で中に入ろうとすると、「なんだか嫌な予感がする…本当に入るの?」と躊躇する姿勢を見せる。それでも入ろうとすると「わ、わたしこわいから一番後ろにいるね」と探索者の背後を取ろうとする。探索者がドリーを内側に入れる陣形を取るなら渋々従う。
※どの順番で入るかを事前に確認しておくと良いだろう。
中に入ると、廃墟となった研究所には似つかわしくない、最新鋭の機械で部屋が埋め尽くされている。それらは何かを製造する機械のようで、部屋の中央には人が一人楽に入れそうな大きさのカプセルが設置されていた。
そして、その周りに、マネキンのような真っ白い作業服を着た人間が複数人、機械を操作している。
マネキンがこちらに気付いたのか、顔を向けてきた。その顔は探索者が見つけた少女ドリーと瓜二つの顔をしていた。
◇ドリーと一緒に行動していた場合
ドリーの前にいる探索者は聞き耳でドリーがナイフで襲い掛かってくるのを察知でき、回避を振れる。
聞き耳失敗及び回避失敗をすると、2d4(ナイフダメージ+DB)を喰らう。
もしドリーの後ろに探索者がいるなら、目星で攻撃に気付き声をかける等をして回避にプラス補正をしても良い。※ドリーの奇襲にあたるので、攻撃ターンは設けないといいだろう。
◇ドリーが一緒でない(別室に置いてきたor先に帰らせた)場合
一番最後に部屋に入った探索者は聞き耳でドリーがナイフで襲い掛かってくるのを察知でき、回避を振れる。
聞き耳失敗及び回避失敗をすると、2d4(ナイフダメージ+DB)を喰らう。
※「ドリーを説得して改心させる」といったドリーの処遇でグダるのを避けるため、なるべくドリーは悪役として演じた方がいいだろう。
「バカな人たち…一緒にいるのが人間だと思った?残念、私は人間じゃない。ここで作られたクローンよ」
「街で見かけない人間だからいなくなっても誰も気付かないわね、こんな丁度いいものはないわ!」
ドリーは高笑いしながらナイフを振るってくる。
戦闘開始。
クローン・ドリー
STR13 CON14 POW12 DEX12 APP13 SIZ13 INT16 EDU9
SAN60 幸運60 耐久力:13 MP12 db1D4
回避50% 組み付き30% ナイフ45% 投擲(薬瓶)30%
ドリーは探索者のDNAを入手するため、血や髪の毛など、体の一部を手に入れる行動か、体の自由を奪う行為をしてくる。
クローン製造作業員(2人)
STR6 CON7 POW6 DEX6 APP5 SIZ10 INT5 EDU6
SAN30 幸運30 耐久力6 MP6 db-1D4
回避30% 組み付き30%
基本的に機械を守る行動を取る。攻撃技能はなく、クローン・ドリーの指示にのみ従う。
※ドリーのHPが低くなってきたら「こいつらを捕まえて!」と指示するのもいいだろう。
もし戦闘中に部屋にあるものを調べたい探索者がいた場合は目星などで調べても良い。
部屋(戦闘中であれば★目星):クローン製造作業員が立っている機械の脇にあるデスクの上に、本が開かれた状態で置いてある。8つ折り版くらいの大きさで、どうやら古い英語で書かれているようだ。
※戦闘中であれば中身を見るのは難しいだろう。戦闘が終わっていればじっくり見ることが出来る。
中身を覗き見てしまったor手にした探索者は、本能的にこれは見てはいけないものだと察することが出来る。背筋を悪寒が走り恐怖を感じる。【SANc1d3/1d6】
※本は『悪の祭祀(Cultus Maleficarum)』p.108
END分岐
①ドリーの正体を暴けず、街へ連れ帰る
②ドリーを殺さずに魔術書を処分
③ドリーを殺さずに魔術書を持ち帰る
④ドリーを殺し魔術書を処分
⑤ドリーを殺し魔術書を持ち帰る
※ドリーの意識を失わせていたとしても、ドリーを生かして街へ戻った時点で①となる。ドリーの意識が戻らなかったとしても、街のクローン人間がドリーを助けるため探索者達を取り囲むからだ。
※研究所を燃やしても探索者達が放火の疑いで捕まることはないだろう。燃やした場合はドリーの生存と魔術所の処理に応じて上記の通り分岐する。
①ドリーの正体を暴けず、街へ連れ帰る
探索者は廃墟となった研究所を後にした。本来の目的であった宝を見つけるよりも、一人の少女の命を救うことを優先した探索者達は、ひとまず一番近くの街へと戻り、ドリーを両親のもとへと返した。両親に会い喜ぶドリー。しかし、両親はドリーを見た瞬間恐怖に顔をひきつらせた。そして「この娘は私達の子供じゃない」と叫んだ。混乱する探索者とドリーの両親を後目に、ドリーはこの場には似つかわしくない満面の笑みを浮かべる。彼女は言った。「仲間が言った通り…姿形、顔、声、DNAの全てが完璧に同じであっても、実の親は自分の子供を見抜けるって、どうやら本当みたい。ふふっ、とても興味深いことだけれど、検証はもう少し環境が整ってからの方がいいわね」ドリーが意味の分からないことを言うと同時に、探索者達の周りを街の人が取り囲んだ。どの顔も奇妙に引き攣れ、とても正常な人間とは思えない。どういうことかとドリーを問いただそうとしたが、それが声になることはなかった。不意に甘ったるいような臭いが周囲を包み、それを嗅いだ瞬間探索者達は急激な眠気に襲われ、なすすべもなく意識を失っていく。
次に目を覚ました時、探索者達はどこか見覚えのある部屋にいた。それはあのエディンバラ研究所にあった監獄のような部屋の中であった。牢屋の向こう側でマネキンのような青白い人間がニタニタと笑っている。何が起きているのか、これから何が起きるのか、それらを知る時には既に探索者の意識は闇に閉ざされていることだろう。
そうして真相も彼等自身も、闇に呑まれ消えゆくのだった。
※ロストエンド
②ドリーを殺さずに魔術書を処分
あの魔術書は何だったのか、それを完全に処分してしまった探索者達には分からない。きっとあのドリーという少女の皮を被った狂人達が行っていたことと深く関係があったのだろう。彼女達は置いてきてしまったが、後の事はどうでもよいことである。何故ならば貴方達は世界をまたにかける怪盗団の一員であって、事件の解決に興味はないのだから。
そうして貴方達はスコットランドのとある街を後にし、次のミッションへと向かうのだった。
③ドリーを殺さずに魔術書を持ち帰る
研究所から街へと戻ってきた探索者達は一息をついた。信じがたいような経験をしたが、その分興味深いものを手に入れることができた。これがきっと噂に聞いていた宝なのだろう。手に取るだけで抗い難い欲望が胸の中に沸き上がる。この世界にはこんなにも怪しく魅惑的なものがあるのかと貴方達は破顔し、このようなものをもっと手に入れてみたい、この書物を読み解いてみたいという好奇心に駆られていくだろう。そのような欲求の前に、あのドリーという少女の皮を被った狂人達が行っていたことや、彼女達のその後については、至極どうでもよいことであった。そう何故ならば貴方達は世界をまたにかける怪盗団の一員である。貴方達にとってはそもそも宝を盗み出すことが仕事であり、事件の解決などに興味はないのだから。
今回手に入れた怪しげな書物を大事にしまいこみ、貴方達は次の獲物を求めて旅立っていくのだった。
④ドリーを殺し魔術書も処分する
研究所から離れた探索者達は、再びあの街へ戻ると暫しの休息をとった。その中に、警察が研究所の件を今更になって突き止めたらしく、大々的に捜査が行われることになったことを、風の噂で聞いた。あのドリーという少女の皮を被った狂人達が何をしていたのか、そしてあの魔術書の正体は一体何だったのか、貴方達は気付いたかもしれないし、何も知らないままかもしれない。だがそんなことは至極どうでもよいことであった。何故なら貴方達は世界をまたにかける怪盗団の一員なのであり、事件の真相や解決に興味はないのだから。
そうして貴方達はスコットランドを後にし、次のまだ見ぬ財宝を求めて旅立っていくのだった。
⑤ドリーを殺し魔術書を持ち帰る
研究所から街へと戻ってきた探索者達は一息をついた。信じがたいような経験をしたが、その分興味深いものを手に入れることができた。これがきっと噂に聞いていた宝なのだろう。手に取るだけで抗い難い欲望が胸の中に沸き上がる。この世界にはこんなにも怪しく魅惑的なものがあるのかと貴方達は破顔し、このようなものをもっと手に入れてみたい、この書物を読み解いてみたいという好奇心に駆られていくだろう。そのような欲求の前に、あのドリーという少女の皮を被った狂人達が行っていたことや、あの研究所のその後については、至極どうでもよいことであった。そう何故ならば貴方達は世界をまたにかける怪盗団の一員である。貴方達にとってはそもそも宝を盗み出すことが仕事であり、事件の解決などに興味はないのだから。
今回手に入れた怪しげな書物を大事にしまいこみ、貴方達は次の獲物を求めて旅立っていくのだった。
報酬
SAN値回復…1d6
魔術書を見た者or触れた者で、魔術書が処分されている場合…クトゥルフ神話+2
魔術書を見た者or触れた者で、魔術書を持ち帰った場合…クトゥルフ神話+7
※呪文の習得は不可
あとがき
参考:ドリー(羊)
当シナリオはフィクションです。クローン実験についてはWikipediaを一部引用しております。
シナリオ内資料を鵜呑みにしないようお願い致します。
著作権表示
本作は「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by
Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION
2021/09/17 掲載